大工魂ブログ
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「家づくり」の道のり ~基礎工事~

こんにちは、広報の古賀です。

 

今日は、基礎工事についてです(o^―^o)

 

(佐賀市N様邸木の家:配筋検査)

 

前回は地盤の調査方法を中心にご紹介しました。

 

続いて行われるのは基礎工事です。

 

基礎工事も様々な工程があります!

 

 

基礎をつくるための作業

 

まず、建物の基礎を作るために土を掘削し、

それを平らに仕上げます。

 

これを根伐り、床付といいます。

 

次に、砕石を5cmほどの厚みで敷き、転圧します。

 

この段階で、一度防蟻処理をします。

 

日本では、北海道の一部を除いてシロアリは随所に生存します。

 

なので、土壌、柱、外壁ともに防蟻処理が必須なんです🏡

 

続いて、砕石の上に防湿フィルムを敷いて、

外周部には捨てコンと呼ばれる下地となるコンクリートを

深さ5cmほど流し込み、平らな面を作ります。

 

 

そして、基礎のコンクリートを流し込む前に

配筋作業を行います。

 

ベタ基礎の場合は、耐圧盤と呼ばれる床面が必要となり、

立ち上がり部分と一緒に鉄筋が組み込まれます。

 

いよいよ、基礎のコンクリートを打設します。

 

最初に耐圧盤、それがしっかり硬化すると立ち上がり。

 

コンクリートが水としっかり化学反応を起こして固まるように、

水分が逃げないように養生します。

 

養生しないと、夏場は急激に乾燥したり、

冬場は凍結して水分がなくなったり、

ひび割れの原因となります💦

 

養生のあと、型枠を外すと、基礎の完成です。

 

建築基準法では、基礎の地盤面から立ち上がりの高さは

30cm以上となっています。

 

立ち上がりの高さがあると、

雨の跳ね返りや、地面からの湿気の影響を受けにくくなり、

木部の劣化、白アリの被害の低減などにつながります。

 

この高さが不足していることによるトラブルもあるそうなので

施工中には現場に足を運んで、いろいろとチェックしておくと

良いかもしれません。

 

 

意外な出費?ライフライン整備にかかる費用や特殊仮設工事費目

 

例えば、購入した土地が畑だった場合は

ライフラインは未整備状態。

 

上水道を引っ張ってくる、

下水道は道路より高く…

 

など、場合によっては200万近くかかるケースもあります。

 

もう一つ、意外な出費は「特殊仮設工事」なる費目。

 

これは、周辺の道路が狭く、職人さんの車を駐車したり、

荷下ろししたりするスペースがない場合に生じるものです。

 

離れた場所に駐車場を借りたり、そこからの運搬をしたり、

ガードマンを立たせたりするなどといったことになると、

数十万円かかるケースもあるのです。

 

契約後に意外な出費で困らないように、

予め調べておきたいですね。