大工魂ブログ
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住宅購入時のトラブルを予想してみましょう ①

こんにちは、広報の古賀です。

 

コロナウィルスの感染のニュースを毎日目にします。

 

皆様も、十分お気を付けください。

 

さて、弊社は注文住宅の会社です。

 

毎日、家創りと真摯に向き合っておりますが

今回は「新築一戸建てのよさ」から少し離れ、

なかなか業者側が言い出さない悪い例について、

いろいろなケースを想定してご紹介したいと思います(o^―^o)

 

 

インナーガレージで車のドアが開けられない!

 

不適切な設計や設計ミスによるトラブル

 

車の寸法は、一般的に幅が1.8m、長さが4.5m程度あります。

 

しかし、規格住宅や建売などの場合、

幅が2.1~2.5m程度となっていることが多いそうです。

 

2.5mの幅では、車のドアの開閉ができる限界で、

それ以下では乗り降りするのも難しいでしょう。

 

ましてや、車庫の奥に家が建っていて

車の横を通って家に入らなければならないタイプの場合、

車の横が狭いと、車庫からは家にすら入れません。

 

そして、もうひとつ重要なことは、

自転車置き場がないことです。

 

そのため、多くの車庫付き住宅は、

軽自動車を除くと、車庫として利用することが難しく

駐車場は別途借りるケースも少なくありません。

 

車庫は自転車置き場兼物置として

使われているのが実態です。

 

駐車場代という固定費は思わぬ出費となり、

車を手放さない限り、家計を苦ませ続けさせます。

 

佐賀県では、車の要らない方というのは少ないでしょう。

 

駐車スペースのない土地というのは珍しいかもしれませんが、

インナーガレージを検討される場合は、

特に設計において経験豊富で、

信頼のおける会社を選びましょう。

 

 

 

隣地境界とギリギリでトラブル発生

 

民法の規定によると、隣地境界線と壁面までの距離は

50cm以上離さなければなりません。

 

ただし、耐火建築物の場合や、慣習的に既に密集している地域で、

隣人の許可が得られている場合は良いこととなっています。

 

しかし、主に都心部の建売住宅を見ていると、

この規定を守っていない場合も昔は多かったようです。

 

隣地境界線と壁面までの距離は

20cm程度しかないものも以前はあったようです。

 

これでは、外壁やコーキング、

またはエアコンの室外機、給湯器、ガスメーターなどの

点検・修理・交換などができなくなってしまい、

保障の切れるおおよそ10年後にトラブルを生じます。

 

ではなぜこのような違法行為が可能だったのでしょうか。

 

例えば、2棟以上の建売住宅では、

売る前であれば隣地は同じ業者のものであるため、

隣人の許可があらかじめ得られているからです。

 

しかし、いったん売ってしまえば、隣地は他人のもの。

 

もはや建物の間に入ることはできません。

 

一部の業者は、特定の理由がある場合に限り、

隣地に入って点検・修理・交換などをすることを

認める条項をつけていますが、

 

特定の理由というものが将来起こりうるすべての事項を

網羅しているわけではありませんし、

将来的に隣人が敷地の所有権を主張することは

よくあることです。

 

しかし、本当の恐怖はこれからです。

 

地震や火事や寿命などにより、将来建て替えるときは、

50cm以上離して建てなければならないため、

 

現在の家より極端に狭い家しか

建てられなくなってしまうということです。

 

そのような家は狭すぎてもはや使い物になりません。

 

そのため、土地の資産価値は著しく低下するのです。

 

ましてや不整形な土地や狭小地ではことさらに使い物になりません。

 

住宅購入時は、壁面から敷地境界線までの距離が

最低でも50cmは離れていることを確認したいものです。